【4月19日 AFP】ドイツ政府は18日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による8万人近い死者を追悼する式典を執り行った。フランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)大統領は、感染拡大防止のための規制をめぐって国民の間に広がる深い対立を乗り越え、遺族の悲しみを分かち合うよう呼び掛けた。

 アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相とシュタインマイヤー大統領は18日朝、首都ベルリンのカイザー・ウィルヘルム記念教会(Kaiser Wilhelm Memorial Church)での追悼礼拝に参加。その後、市内のコンサートホール「コンツェルトハウス(Konzerthaus)」での追悼式典に出席した。

 シュタインマイヤー大統領は「あらゆる数字の裏に人の運命があり、人々の存在があるということを、われわれ社会が自覚できていないような印象がある」と述べ、コロナ禍の孤独の中で亡くなった人々に思いをはせるよう訴えた。

 感染予防のため式典への出席者は限られ、その様子は公共テレビで生中継された。(c)AFP/Hui Min NEO