【4月18日 AFP】ロシアの野党勢力指導者で、矯正労働収容所で刑に服しているアレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(44)について、医師団は17日、同氏の健康状態が急激に悪化しており、「いつでも」心停止する恐れがあると警告し、速やかに診察を受けさせるよう求めた。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領批判派の急先鋒(せんぽう)であるナワリヌイ氏は先月31日、背腰部の強い痛みと両手脚のまひに対する適切な治療を求めて、ハンガーストライキを開始した。

 ナワリヌイ氏の扱いに対する抗議の声が国際的に高まる中、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は17日、同氏の置かれた状況は「まったく不当」だと述べた。

 今年2月に過去の詐欺罪で懲役刑を受けたナワリヌイ氏は2年半あまりの服役中で、現在は首都モスクワから東に約100キロ離れたポクロフ(Pokrov)の収容所に収監されている。

 ナワリヌイ氏の担当医であるアナスタシア・ワシリエワ(Anastassia Vassilieva)氏や心臓専門医のヤロスラフ・アシフミン(Yaroslav Ashikhmin)氏ら4人の医師が刑務当局に対し、速やかにナワリヌイ氏に診察を受けさせるよう求めている。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO