【4月19日 Xinhua News】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)が広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)で開いた第18回グローバルアナリストサミットは14日、3日間の日程を終えた。徐直軍(エリック・シュー)副会長兼輪番会長は初日の質疑応答で今後10年の経営戦略について、スマートカー向け部品事業を強化し、情報通信技術(ICT)能力を自動車産業に生かしていくと述べた。

 徐氏は同社が2018年に表明した「車は造らないが、メーカーが良い車を造れるようサポートする」方針を変えていないとした上で、国内の自動車メーカー3社と提携して、同社の自動運転ソリューションを搭載するスマートカーのサブブランドを展開すると説明した。提携先には北京汽車集団、広州汽車集団、重慶長安汽車を選定。「国内の複数メーカーに加え、日本やドイツの自動車大手とも話し合いをする中で、求められているのはICT能力を通じてメーカーが良い車を造り、売ることをサポートすることだと気付いた」と明かした。同社の自動運転技術を採用した車には「Huawei inside」のロゴが入るという。

 徐氏によると、北京汽車傘下のメーカーと共同開発した電気自動車(EV)「ARCFOX(極狐)」は今年の第4四半期(10~12月)に市場に投入する予定。他の2社との共同開発も進んでいる。徐氏は「スマートカー向け部品の研究開発に10億ドル(1ドル=約109円)以上を投じた。自動運転が実現すれば、関連する全ての産業が大きく変化する。自動車産業がファーウェイに長期的で戦略的な機会をもたらすと信じている」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News