【4月17日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)は16日、シングルス準々決勝が行われ、12度目の大会制覇を目指した第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は2-6、6-4、2-6で第6シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)に敗れた。

 3回戦で敗退した王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に続き大会から姿を消すことになったナダルは「きょうはサーブが最悪だった」と振り返り、「ここで負けるのはいつでも悲しい。正しい形でクレーコートシーズンをスタートするチャンスを逃したが、それだけだ。今は不満を口にするときではない」と話した。

「自分にできるのは(来週大会に出場するスペインの)バルセロナ(Barcelona)に向かい、練習を続けてうまくいかなかったところを修正することだけだ」

 敗れたナダルだが、大会14勝目、四大大会(グランドスラム)通算21勝目を目指す全仏オープン(French Open 2021)では、優勝の大本命であることに変わりはないだろう。

 勝利したルブレフはナダルについて「常に勝たなくてはいけないというプレッシャーの中でプレーするのはものすごく難しいはずだ」と話し、「これだけの重圧の中で彼が達するレベルには驚かされる」と付け加えた。

 今月はマイアミ・オープン(Miami Open 2021)でも4強入りを果たした世界8位のルブレフは次戦、前年覇者で第15シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)を6-4、6-3で破って勝ち上がったキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)と対戦する。

 もう一方の準決勝は第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と、3回戦でジョコビッチを撃破したダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)の顔合わせとなった。

 チチパスはアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、スペイン)の途中棄権で、エヴァンスは第11シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を5-7、6-3、6-4の逆転で下して4強入りした。(c)AFP