【4月17日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は16日、陸上男子100メートルの世界王者で、ドーピング規則違反により2年間の資格停止処分を科されたクリスチャン・コールマン(Christian Coleman、米国)について、処分期間を18か月に短縮する裁定を下した。

 25歳のコールマンは処分期間が6か月短縮されたものの、11月14日まで競技が禁じられることから、今年に延期された東京五輪には出場できなくなった。ただし、連覇が懸かる来年の第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon22)と世界室内陸上選手権(World Athletics Indoor Championships Belgrade22)に臨むことは可能となる。

 同選手は12か月間で3度にわたりドーピング検査で不在だったとして、昨年10月に陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」によって、2020年5月14日から2年間の出場停止処分を言い渡されていた。

 CASはAIUの裁定が「部分的に支持された」とした一方で、コールマンの「過失の程度は(AIUの裁定より)軽い」と判断。「状況から適切な処分期間」は18か月であると結論づけた。(c)AFP