【4月15日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)は14日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)はイタリアの新星ヤニック・シナー(Jannik Sinner)を6-4、6-2で退け、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)優勝後初の実戦を白星で飾った。

 マイアミ・オープン(Miami Open 2021)で決勝に進出し一躍時の人となった19歳のシナーは、世界ランキングを22位に上げて臨んだ今大会の1回戦でアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)を6-3、6-4のストレートで下し、ジョコビッチとの初対戦にこぎつけた。

 しかし試合は一方的な展開となり、ジョコビッチは1時間34分で3回戦進出を決めた。自身のパフォーマンスを「手堅かった」と表現したジョコビッチは「好調で強打のシナーとの初戦というタフな組み合わせだったことを考えれば、満足しなければならない」と続けた。

「チャレンジになることは分かっていた。適度な激しさと集中力でコートに向かった」「自分としてはクレーコートでの戦いが始まったばかりで、(全仏オープン<French Open 2021>が行われる)パリまでは長い道のりだ。一貫性のあるプレーができ、健康が保てたらいい」

 四大大会(グランドスラム)通算18勝のジョコビッチは、準々決勝進出を懸けて「とても賢い」と評価する英国のダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)と初めて対戦する。エヴァンスはマイアミ・オープン決勝でシナーを下して優勝したホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に勝利して3回戦に進んだ。

 第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は6-3、6-3でロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego、イタリア)を、マイアミ・オープンで4強入りしたアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)は6-3、6-2でサルバトーレ・カルーソ(Salvatore Caruso、イタリア)を退けそれぞれ3回戦に駒を進めた。

 また、2019年大会の王者ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)は6-3、6-3でジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)を下し16強入りしている。2020年大会は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって中止されている。(c)AFP