【4月16日 CNS】中国・西安市(Xi’an)交通運輸局が最近発表した「地下鉄乗客規則案」で、地下鉄でのモバイルバッテリー使用を禁止する項目があり、市民の間で議論を呼んでいる。

 地下鉄でスマホを使用することは、乗客が時間をつぶす定番の方法。西安市交通運輸局は「素案を公表して市民から意見を求めている段階で、最終決定ではない。そもそも一部の人々は誤解しているが、モバイルバッテリーの持ち込み禁止でなく、あくまで使用禁止だ」と説明している。

 航空機ではモバイルバッテリー使用に関する明確な規制がある。中国民用航空局は2014年、「飛行中にモバイルバッテリーを使用して電子機器を充電してはならない。起動スイッチ付きバッテリーは飛行中、常に電源をオフにする」と定めている。

 全国の地下鉄ではこれまでにモバイルバッテリーが爆発したり、煙が出たりする事故が起きたことがある。広州(Guangzhou)地下鉄は2014年、乗客にモバイルバッテリーを使用しないよう呼びかけ、上海地下鉄は2017年に「充電中の事故を避けるため乗車中はモバイルバッテリーを使用しない。また、バッテリーは正規品を購入してください 」と注意を促している。(c)CNS/JCM/AFPBB News