【4月14日 AFP】その1.8キロという軽さにもかかわらず、ヘリコプターの「インジェニュイティ(Ingenuity)」は偉業を成し遂げるかもしれない──地球以外の惑星で史上初となる、航空機の自律的な動力飛行だ。

 インジェニュイティは大きめのドローンのような外見で、4本の脚を持ち、太陽光パネルで充電される。

 飛行の数時間前に、地球から指示を受信する。

 インジェニュイティには反対方向に回転する2本のローターが付いている。回転は、地球上のヘリのものよりずっと高速だ。

 火星の大気の濃度は地球の約100分の1のため、離陸するのに高速の回転が必要なのだ。

 この飛行実証では、ヘリはまず垂直に3メートル上昇し、その位置で30秒間ホバリングする。次に機体を回転し、その後、着地。

 もし、試験飛行がうまくいけば、探査車が行けない峡谷などの調査に道が開ける。(c)AFP