【4月13日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のスターWRジュリアン・エデルマン(Julian Edelman)が12日、現役引退を表明し、3度のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を成し遂げた12年間のキャリアに幕を閉じた。

 ペイトリオッツにとって直近の優勝となっている2019年のスーパーボウルで最優秀選手(MVP)に選出された34歳のエデルマンは、フィジカル検査で不合格となってチームとの契約が終了したことを受け、現役生活から退く決意をした。

 自身のツイッター(Twitter)アカウントに投稿した動画では、マサチューセッツ州フォックスボロ(Foxborough)にあるチームの本拠地ジレット・スタジアム(Gillette Stadium)に置かれた椅子に座り、「車輪が外れたら去るつもりだと常に話していたが、ついにそれが抜け落ちてしまった」と語り始めると、「昨年のけがを理由に、フットボールから引退することを正式に表明する。人生で最高の12年間であり、素晴らしい道のりだった」と振り返った。

 通算7度のスーパーボウル制覇を誇るQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は、元チームメートで親友でもあるエデルマンに対して「最大の舞台で最も重要な瞬間に、いつも君は現れた」とツイッターで賛辞を贈ると、「君は常に挑戦的な態度を崩すことなく、人としても選手としても誰の型にはめられることはなかった。君を誇りに思うよ、ジュールス(エデルマン)。大好きだ」とつづった。

 ペイトリオッツのビル・ベリチック(Bill Belichick)ヘッドコーチ(HC)も、エデルマンを「究極の競争者」としてたたえ「NFLのエリート選手を構成する尺度となるのは、勝利、優勝、生産性であり、ジュリアンはその全てを持っている」と述べた。

 さらに「ジュリアンの功績に肩を並べられる選手は少なく、彼のプロとしての軌跡や寿命を踏まえれば、そうしたグループはもっと厳選されたものになる」と強調し、「これは彼の伝説的な競争力、精神面と身体面のタフさ、そして卓越した意志への賛辞だ」と続けた。

 エデルマンは2009年のドラフトでペイトリオッツに全体232位指名を受けると、ここ10年間におけるチームの勝利にとって重要な役割を果たすようになり、2015年と2017年、そして2019年のスーパーボウル優勝に貢献。スーパーボウルでMVPに選ばれたWRは、これまで同選手を含めてわずか7人しかいない。(c)AFP