【4月13日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は12日、男子の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2020-21)の決勝ラウンドについて、既存のスペイン・マドリードに加えてオーストリア・インスブルック(Innsbruck)とイタリア・トリノ(Turin)の計3都市で開催すると発表した。

 開催方式が刷新される中でラファエル・ナダル(Rafael Nadal)を擁するスペインが18チームの頂点に立った2019年大会の同ラウンドはマドリードのみの1都市で行われたが、スケジュールの問題で終了が夜遅くなった試合が続出したり、一部では観客数が伸び悩んだりした。

 11月25日から12月5日まで行われる決勝ラウンドは、各都市でグループステージが2カードずつ行われ、インスブルックとトリノでは準々決勝も1カードずつ実施される。マドリードでは準々決勝の2カードに加え、準決勝と決勝が行われる。

 大会ディレクターのアルベルト・コスタ(Albert Costa)氏は「マドリードとは交通の便が良く、会場が同じようなコンディションで、選手たちが他の会場からスムーズに移動できる欧州の2都市を見つけることが重要だった」とし、「3都市が確定したことを受け、2021年の大会を可能な限り最高のものにするべく、すでに懸命に作業している」と述べた。

 2019年の決勝ラウンドは、サッカー選手のジェラール・ピケ(Gerard Pique)氏が立ち上げて大会に出資している投資グループ「コスモス(Kosmos)」とITFの合意の下で、大会史上初の1都市開催となっていた。

 2020年大会は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による複雑な状況により中止となった。(c)AFP