【4月12日 AFP】20-21イタリア・セリエAは11日、第30節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)はマッテオ・ダルミアン(Matteo Darmian)の決勝点でカリアリ(Cagliari Calcio)を1-0で下し、リーグ戦の連勝を11にまで伸ばして首位の座を盤石なものにした。

 インテルは、前日の試合でパルマ(Parma Calcio)に3-1で勝利した2位ACミラン(AC Milan)との勝ち点差を11のままとした。指揮官のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は「ゴールラインが見え始めている」とコメントした。

 ホームのインテルは77分、途中出場のアクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi)のお膳立てからダルミアンが決勝点をマークした。

 チームが11シーズンぶりのリーグ制覇を目指していることについて、コンテ監督は「絶えずプレッシャーにさらされるのは簡単なことではないが、慣れつつある」とコメントし、「自分たちの目標に近づく中、とにかく全力でペダルをこぎ続けなければならない」と語った。

■ロナウドはいら立ち

 一方、王者ユベントス(Juventus)はジェノア(Genoa CFC)に3-1で勝利。インテルと12ポイント差で10連覇の夢は消滅したように見える3位のユベントスは、2位から5位までが4ポイント差にひしめく中で来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)出場権を争っている。

 ここまで25ゴールで得点ランキングの首位に立っているクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、ネットを揺らすことができずフラストレーションをためた。

 ユベントスのアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)監督は、「怒りを募らせるのは誰だってあること」と述べた。

「クリスティアーノは試合で名を残したいと願う王者だから、彼はなんとしてもゴールしたかった」とした指揮官は「残念ながら、紙の上では簡単と思われた試合でポイントを失ったことで代償を払わされたから、改善を目指す」と続けた。

 ドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)の2得点で前半を2-0で折り返したアタランタ(Atalanta)は、3-2でフィオレンティーナ(Fiorentina)に競り勝った。

 4位の座をキープしたアタランタは、敵地でサンプドリア(Sampdoria)を2-0で下したナポリ(SSC Napoli)に2ポイント差をつけている。(c)AFP/Emmeline MOORE