【4月11日 AFP】数十年にわたり休止状態にあった火山が9日に噴火したカリブ海(Caribbean Sea)の島国セントビンセント・グレナディーンのセントビンセント(Saint Vincent)島は10日、島内の大半が火山灰に覆われ、辺りは硫黄臭が満ちた。

 9日に始まり夜も続いたスフリエール(Soufriere)火山の噴火によって、セントビンセント島の道路や住宅、建物には白みがかった火山灰が積もった。

 ラルフ・ゴンザルベス(Ralph Gonsalves)首相は10日、火山灰のため大半の地域で断水し、同国の空域が閉鎖されたと明らかにした。約3000人が避難所で夜を明かした。

 噴煙は175キロ東にまで達し、隣国の島国バルバドスにも影響を及ぼし始めている。

 カリブ災害緊急管理機関(CDEMA)は、「火山灰を含む濃い噴煙が大気中を流れるため、バルバドスの人々は屋内にとどまるよう勧告されている」と明らかにした。

 映像前半は10日、セントビンセント島内に降り注ぐ火山灰。後半は9日、スフリエール火山から立ち上る噴煙。(c)AFP/Gemma Handy