【4月9日 AFP】フランス西部で1900年に発見された青銅器時代の石板は、最古の欧州の地図だった。今週発表の研究論文で科学者らが説明した。

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 科学誌「Bulletin of the French Prehistoric Society」に掲載された研究論文の著者の一人で、考古学者のイバン・パイレー(Yvan Pailler)氏は、「Saint-Belec」として知られる4000年前の石板に刻まれている模様について、同国西部モンターニュ・ノワール(Montagne Noire、Black Mountains)地方の一部を示していると指摘し、「欧州の一領域を示す最古の地図だ」と述べた。

 重さ約1トンの石板は、縦と横の長さがそれぞれ2.2メートルと1.5メートル。研究は2017年に始まったばかりだ。

 研究者らは、線でつながれたモチーフの繰り返しは、縦横30キロと21キロの土地を示し、またその土地が王もしくは王子の所有であることを意味している可能性もあるとした。(c)AFP