【4月9日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は8日、自身を含む4人の歴代大統領が通った名門大学院のフランス国立行政学院(ENA)を閉鎖し、代わりに新しい教育機関を設立すると発表した。

 仏東部ストラスブールにあるENAは、1945年の第2次世界大戦(World War II)終結直後に創立された高級官僚養成学校。同国のエリート主義を象徴する存在となっている。同校は入学と同時に政府高官職が事実上約束され、長い間、仏政界への最も有望なルートと見なされてきた。

 マクロン氏は政府高官らに対し、「ENAを廃止」し、代わりに新たな教育機関「公共サービス研究所」を新設すると表明。同研究所は高級官僚養成所としての機能を持つが、多様性向上を使命の一つとすると述べた。(c)AFP