【4月15日 AFP】米カリフォルニア州ハリウッドで25日に第93回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式が開催される。ノミネートされた作品や俳優、監督を図解でまとめた。

 作品賞を含む最多10部門でノミネートを獲得したのは、名作『市民ケーン(Citizen Kane)』へのオマージュで白黒作品の『Mank/マンク(Mank)』。同作でメガホンを握ったデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)氏も監督賞にノミネートされている。

『Mank/マンク』を含め、圧倒的な強さを見せているのは米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)作品だ。ロードムービーの『ノマドランド(Nomadland)』、ベトナム戦争(Vietnam War)反対運動に参加した人々の裁判を描く『シカゴ7裁判(The Trial of the Chicago 7)』など、6作品で6ノミネートを獲得している。

 女性は過去最多の70人が候補に挙がっている。監督賞には複数の女性が初めてノミネートされ、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ(Chloe Zhao)氏と『プロミシング・ヤング・ウーマン(Promising Young Woman)』のエメラルド・フェネル(Emerald Fennell)氏が選ばれている。ジャオ氏は非白人女性で初の監督賞ノミネートとなる。

 スティーヴン・ユァン(Steven Yuen)は、韓国系の米国移民を描いた『ミナリ(Minari)』でアジア系米国人として初めて主演男優賞にノミネートされている。昨年、大腸がんのため43歳で死去したチャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman)さんは、1920年代のブルースミュージックをテーマにした『マ・レイニーのブラックボトム(Ma Rainey's Black Bottom)』で同じく主演男優賞候補に選ばれている。(c)AFP/Andrew MARSZAL