【4月4日 AFP】20-21ドイツ・ブンデスリーガ1部は3日、第27節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は1-0でRBライプツィヒ(RB Leipzig)を下した。一方、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)はフランクフルト(Eintracht Frankfurt)に敗れ、選手が「大惨事」の危機を口にしている。

 バイエルンは前半の終盤にレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)がゴール右上隅への強烈なシュートを決めると、この1点を守り切って勝利。リーグが残り7試合となる中で、2位ライプツィヒとの勝ち点差を7に広げた。

 ライプツィヒを率いるユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsman)監督は、スカイ・ドイツ(Sky Germany)に対して「自分たちとしては、あとは2位でフィニッシュできるかだ。ここまで良いシーズンを送れているし、これを続けたい。初優勝のチャンスは去ったとしてもね」と事実上の終戦宣言と取れるコメントを発した。

 一方、リーグ優勝が濃厚となったバイエルンだが、ゴレツカは気を緩めずに「最大でまだ21ポイント取れる可能性がある。この勝利はタイトルに向けて大きな一歩だが、これで決まりじゃない」と話した。

 フランクフルトに1-2で敗れたドルトムントは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)出場も難しくなってきており、マッツ・フンメルス(Mats Hummels)はクラブが「大惨事」の可能性に直面していると話している。

 終盤にフランクフルトのアンドレ・シウバ(Andre Silva)に決勝点を許したドルトムントは、今季リーグ戦10敗目を喫し、チャンピオンズリーグ出場圏内となる4位フランクフルトとの勝ち点差が7に開いた。

 フンメルスは「あと6勝か7勝したとしても、トップ4フィニッシュは現実的に非常に難しいだろう」とコメント。さらにチャンピオンズリーグ出場を逃せば、この夏アーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)ら主力選手の残留交渉に奮闘しなければならないクラブとしても、悲惨なことになると話している。

「チャンピオンズリーグ出場を逃せば、スポーツ面でも財政面でも大惨事だが、今の自分たちはそれに近い状況にある」

 対してフランクフルトは、3位VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)と勝ち点4差の4位を維持している。ボルフスブルクはヨシップ・ブレカロ(Josip Brekalo)が後半に決勝点を挙げ、1-0でケルン(1. FC Cologne)を下した。(c)AFP