【4月2日 AFP】英国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性判定が出た人のうち、症状が12週間継続していた人は約7人に1人に上った。1日に発表された調査結果で分かった。

 英国家統計局(ONS)の発表によると、昨年4月から今年3月までにコロナ検査で陽性と判定された人の中から無作為に選ばれた2万1622人を対象にした調査で、13.7%の人が少なくとも12週間症状が続いていたことが明らかになった。

 12週の時点で症状が続いていると答えた人の割合は男性より女性の方が高く、男性12.7%に対して女性は14.7%だった。5週の時点で症状があると回答した割合が最も高かった年齢層は、35歳から49歳だった。

 調査はいわゆる「長期コロナ感染症(Long COVID)」の症状について、毎月行われた質問に基づくもの。症状のリストには、倦怠(けんたい)感、筋肉痛、集中力の欠如、味覚や嗅覚の喪失など13項目が含まれている。

 調査では、コロナに感染していないと思われる対照群も設定された。 調査開始から12週の時点でこれらの症状があると答えた対照群の人の割合は、陽性と判定されたグループの8分の1だった。(c)AFP