【4月2日 AFP】イラン核合意の締結国は2日、ビデオ会議を開き、核合意に米国が復帰する可能性を協議する。欧州連合(EU)が発表した。

 会議には、現在も合意を維持している英仏独中ロの5か国と、イランの代表が出席し、2015年の核合意「包括的共同行動計画(JCPOA)」への米国復帰の可能性と、「すべての側による完全かつ効果的な合意履行を確実にする方法」を協議する。議長はEUのジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表(外相)に代わりエンリケ・モラ(Enrique Mora)欧州対外活動庁事務次長が務める。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領は2018年、核合意を離脱。イランはその後、それまで縮小していた核開発を再開した。これにより核合意は危機にさらされているが、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、イランが合意内容を再び順守することを条件に核合意に復帰する意向を示している。

 米政府は、EU主導の会議開催を歓迎。米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は記者会見で、米国は核合意復帰に向けた「相互措置」を取る用意があると表明した。(c)AFP