【4月1日 AFP】新型コロナウイルスの感染が拡大する大阪府の吉村洋文(Hirofumi Yoshimura)知事は1日、大阪市内での東京五輪の聖火リレーは中止すべきだという考えを示した。各メディアが報じた。

 政府が「まん延防止等重点措置」を感染拡大が続く大阪府、兵庫県、宮城県に適用する方針を固めたとされる中、府側は報道された知事のコメントは確認できないと対応した。

 複数のメディアが吉村知事が大阪市での聖火リレー中止を求めたと伝えており、毎日新聞(Mainichi Shimbun)は知事が「不要不急の外出にあたると考えており、大阪市内で『密』を避ける必要がある」と述べたと報じた。

 また、大阪市の松井一郎(Ichiro Matsui)市長も市街地での聖火リレーを回避するよう求めたと伝えた。日本経済新聞(Nikkei)は「大変残念だが、聖火リレーは見合わせるべきだ」という市長のコメントを応じた。

 聖火リレーは3月25日に福島県からスタート。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)側は聖火リレーが、新型コロナウイルスの影響で1年延期された五輪の機運を国中で高めることを期待している。

 大阪府での聖火リレーは今月13日と14日に予定されており、堺市をスタートして大阪市でゴールを迎える。(c)AFP