【3月30日 AFP】28日に行われた21F1開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)で、アルピーヌ(Alpine F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がリタイアする不運に見舞われた原因の一端は、捨てられたサンドイッチの包装だったことが判明した。

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 F1で通算2度の年間優勝を誇るアロンソは、2018年最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2018)以来の復帰戦に臨んだが、32周目でリタイアを余儀なくされた。マシンを調べたところ、リアブレーキの中からはサンドイッチの包みが見つかったという。

 チーム代表のマルチン・ブコウスキー(Marcin Budkowski)氏は、「2回目のピットストップの後、フェルナンドのマシンはリアブレーキのダクトにサンドイッチの包み紙が挟まってしまった。これが原因で高温になり、ブレーキシステムにダメージを引き起こした」と明かした。

 ルノー(Renault)傘下のアルピーヌが新しいカラーリングで臨んだ初めてのレースで、予選9番手につけていた39歳のアロンソは、これでスローダウン。チームメートのエステバン・オコン(Esteban Ocon)もポイント獲得を目指していたが、アストンマーティン(Aston Martin F1)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)に追突されるなどして13位に終わった。

 ブコウスキー氏は、「不運が重なって、われわれにとっては最高のシーズン開幕ではなかった」とコメント。アロンソについては予選の結果にわずかな慰めを見いだしつつも、「力強い走りを見せていたことを考えると、フェルナンドにとって非常に不運な最初のレースになった」と語った。(c)AFP