【3月29日 AFP】21F1開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)は28日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)との激戦を制して優勝し、再び貫禄を見せつけた。

 7度の総合優勝を誇るハミルトンは、終盤にかけて持ち前のスキルを発揮してフェルスタッペンを抑え、歴代最多記録を更新する通算96勝目を挙げた。

 0.7秒差で敗れたフェルスタッペンは、終盤に一時はハミルトンからトップの座を奪ったが、コース外からのオーバーテークとなったため、再びリードを譲るしかなかった。

 レースは予想された通り、王者ハミルトンとその後継者と目されるフェルスタッペンとの一騎打ちとなり、3位に入ったメルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)と両者の差は37秒ついた。

 プレシーズンのテストや、2日間のフリー走行と予選はレッドブルの独壇場だったため、ハミルトンの2015年以来の開幕戦勝利は周囲を驚かせた。

「まず言いたいのは、ファンに久しぶりに会えたということ」と喜んだハミルトンは、「とても難しいレースだった。早めのピットストップでタフになることは分かっていたが、マックスを射程にとらえる必要があった」と振り返り、「(優勝するには)特別な何かが絶対に必要だった」と話した。

 一方のフェルスタッペンは、「もちろん残念だが、ポジティブな面にも目を向けなければならない。われわれは彼ら(メルセデス)に挑んでいる。こういう形でシーズンをスタートできたのは素晴らしいこと」と前を向いた。

 4位にはマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が入り、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)がピットスタートから5位となった。

 以下6位にはフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、7位にはマクラーレンのダニエル・リカルド(aniel Ricciardo)、8位にはフェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が続き、アルファタウリ(AlphaTauri)のルーキー角田裕毅(Yuki Tsunoda)は9位入賞を果たした。10位にはアストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)が入った。(c)AFP