【3月22日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が21日、最近受けた口の手術からの回復に集中するため、マイアミ・オープン(Miami Open 2021)を欠場すると発表した。

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 22日から予選が始まるマイアミ・オープンでは、男子のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がすでに欠場を発表しているが、マイアミのあるフロリダ州在住で、大会を8回制しているセレーナもそこに加わることになった。

 米メディアが「残念ながら、最近受けた口の手術を理由にマイアミ・オープンを欠場する。私のホームでもあり、特別な大会だから、今年は素晴らしいファンに会えないのが悲しいが、また戻って来られる日を楽しみにしている」というセレーナの言葉を報じている。

 マイアミ・オープンは、昨年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中止になったが、今年もセレーナをはじめとして欠場者が相次ぐ苦しい状況になっている。

 これで女子は、世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)と、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)で四大大会(グランドスラム)4勝目を挙げた大坂なおみ(Naomi Osaka)が大会の中心になる。

 男子では、世界2位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)がランク最高位の選手になり、メキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2021)を優勝したばかりのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)も登場する。

 米国では、ワクチンの接種ペースが上がる中で感染者数も減少傾向にあるが、春休みを迎えたマイアミビーチ(Miami Beach)では多くの人がお祭り騒ぎを繰り広げており、感染の再拡大への懸念が高まっている。そのため市は非常事態宣言と観光スポットへの夜間外出禁止令を出した。

 その中で、大会は観客数を厳しく制限して開催する。ほとんどのコートは無観客で、メインコートも1セッションあたり最大1000人前後が上限となる。(c)AFP