【3月21日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、ミラノ~サンレモ(2021 Milan-San Remo)が20日、ミラノからサンレモの299キロメートルで行われ、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のジャスパー・ストゥイベン(Jasper Stuyven、ベルギー)が有力候補たちの隙を突いて優勝し、「モニュメント」初勝利を挙げた。

 ストゥイベンは残り2.5キロの絶妙なタイミングでアタックを仕掛けて抜け出すと、最後は後方でスプリントを開始したアルペシン・フェニックス(Alpecin–Fenix)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)らの攻勢をしのいでキャリア最大の勝利を挙げた。

 2018年大会で2位に入ったロット・ソウダル(Lotto Soudal)のカレブ・ユアン(Caleb Ewan、オーストラリア)とチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の前回王者ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)は、ファン・デル・プールを抜くことはできたが、ストゥイベンには届かず、それぞれ2位と3位になった。

 ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)が4位に入り、3月上旬のストラーデ・ビアンケ(Strade Bianche 2021)勝利で優勝候補の一人に挙がっていたファン・デル・プールは5位となった。

 ジュニア世界王者のストゥイベンは、2014年のプロ転向後9勝目を挙げたが、モニュメントレースではこれまで2017年のパリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2017)での4位が最高だった。レース後には「スタート時点でとても強い選手が3人いて、勝てるとは思っていなかった」と話し、「最高の1日を過ごせた」と続けた。

 一方、2位のユアンは「今回はとてもがっかりしている。レースはいつだって宝くじのようなもの。最後は勝つためにリスクを負った。結果から言えば、僕らは待ちすぎた。次は勝ちたい」とコメントした。(c)AFP