【3月15日 AFP】女子テニス、元世界ランキング1位のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)が14日、復帰戦に予定していたマイアミ・オープン(Miami Open 2021)の出場を見送ることをツイッター(Twitter)で発表した。一方で「やめる気はない」と引退は否定している。

 現在37歳で、マイアミ・オープンでは2005年と2010年に優勝しているクライシュテルスは、10日後に本戦開幕となる大会のワイルドカード(主催者推薦)を得ており、1回戦敗退に終わった2020年9月の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)以来の復帰を果たす予定だった。

 しかし昨年10月に膝を手術し、今年1月には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかったため、計画を見直さなければならなかったという。

 3児の母親であるクライシュテルスは「症状は軽かったが、練習スケジュールに支障が出た」と話し、「残念なことに、最高の状態で戦いたいと思うのであれば、必要なレベルに達していない」と明かした。

「がっかりだし、フラストレーションがたまる。この旅を始めたときから大変なのは分かっていたが、自分にはどうしようもない問題がいくつかあった」

「まだやめる気はない。努力を続け、どこまでやれるかを見てみたい」

 昨年のクライシュテルスはわずか3大会にしか出場せず、いずれも1回戦負けだった。世界ランキングは1055位(14日現在)。ボルボカー・オープン(Volvo Car Open 2021)もワイルドカードを得ていたが、こちらも欠場となる。(c)AFP