【3月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の2021年シーズン合同テストは14日、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキット(Bahrain International Circuit)で最終3日目が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最速タイムを出した。

 これを見たメルセデスAMG(Mercedes AMG)の王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、2週間後に始まる新シーズンでは、レッドブルがこれまでとは「全く別」のチームになるだろうと予測している。

 昨シーズン、ハミルトンとバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)のメルセデス勢に次ぐ年間3位に入ったフェルスタッペンは、この日だけでなく、3日間のテスト全体でも最速となる1分28秒960のタイムをマークした。

 また、2014年の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)以来の日本人F1ドライバーとなったアルファタウリ(AlphaTauri)のルーキー角田裕毅(Yuki Tsunoda)も、フェルスタッペンに次ぐ1分29秒053の2番手タイムを記録してインパクトを残した。

 今月末の開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)の舞台にもなるサーキットで、フェルスタッペンはテスト初日にも最速タイムを出しており、年間優勝7回の王者ハミルトンも「レッドブルは強そうだ」とコメントしている。

「今年は別のマシン、全く別のチームになるだろう。強力なドライバーを2人そろえ、マシンもすごく良くて、かなり良い状態だと思う」

 フェルスタッペンには、昨季最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2020)を制した勢いもある。それでもハミルトンは、不安はないことを強調している。

「彼らが最終戦で勝ったのを見て、開幕戦でも先頭ではないにしろ、好位置にいると思うのは当然だ」

「レッドブルとは1年を通じて長い、最高のバトルになるだろう」

 フェルスタッペンも、レッドブルがメルセデスの牙城を崩すという期待に対して冷静な見方をし、「僕らが優勝候補だとは思わない」とコメントした。

 フェルスタッペン、角田に続きフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)、そしてハミルトンがトップ5に入り、この5選手がテスト全体でも上位5人となった。(c)AFP