【3月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の2021年シーズン合同テストは14日、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキット(Bahrain International Circuit)で最終3日目が行われ、アルファタウリ(AlphaTauri)のルーキー角田裕毅(Yuki Tsunoda)がメルセデスAMG(Mercedes AMG)の王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)をはじめとする総合優勝経験者を上回る走りを見せた。角田はシーズン開幕戦に向けて「ワクワク」していると話している。

 20歳の角田はこの日91周を走り、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に次ぐ1分29秒053の2番手タイムを記録した。

 角田は「いくつか小さな問題はありましたが、僕らはすべてを明らかにするためにテストをしているわけで、こうしたことも想定内です。レース本番では、現状でベストのパッケージを用意できるはずです」と話し、「ここから2週間ハードワークを継続していきます。今から開幕戦にワクワクしています」と続けた。

 総合優勝7回を達成している最強メルセデスのハミルトンは、この日は5番手タイムだった。その他の優勝経験者は、アストンマーティン(Aston Martin F1)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が17番手。アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は4番手、アルピーヌ(Alpine F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は9番手で、角田はこの全員を上回るタイムを出している。

 チームメートで、昨季はイタリアGP(Italian Grand Prix 2020)で優勝したピエール・ガスリー(Pierre Gasly)は12番手だった。

 角田は「2番手に入るというのは、最高の気分です。もちろん、まだテストにすぎないので先走ってはいけませんが、この位置で3日間を締めくくれるというのは素晴らしいことです」と話し、合計で185周を走行した中で「この数日で非常に多くを学びましたし、チームも多くの有用なデータを収集できましたので、開幕に向けてしっかりと分析していきます」と続けた。

「このテストでかなりの周回を走り込んでコースをよく理解できているので、ここで開幕戦を迎えられることはとてもいいことだと思います」 (c)AFP