【3月14日 AFP】20-21アルペンスキーW杯は13日、スウェーデン・オーレ(Are)で女子回転第8戦が行われ、新世界女王のカタリナ・リンスベルガー(Katharina Liensberger、オーストリア)が優勝した。ミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)はミスが響き、種目別の最多勝利記録に並ぶことはできなかった。

 2月のアルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2021)で、シフリンやW杯で年間首位のペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)を破って優勝していたリンスベルガーは、2本合計1分47秒93をマークしてW杯初勝利を挙げた。

 一方、この日が26歳の誕生日だったシフリンは、1本目で最速タイムを出したが、最後は0秒72差の2位だった。回転ではこのところの51戦中47回目の表彰台だったが、スウェーデンのレジェンドであるインゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏が大回転で出しているW杯の種目別最多46勝の記録に並ぶことは今回もできなかった。

 それでもシフリンは「良い日だったし、2本目は良い戦いだった」と話し、「私も頑張ったけど、リンスベルガーの方が一段上だった」と続けた。

「2日間で2回表彰台に入り、かなり良い戦いができた。良い週末だった」

 シフリンは2020年の父親の急逝と、それに伴う長期離脱から立ち直りつつあり、世界選手権では四つのメダルを獲得して世界タイトル(6勝)とメダル(11個)を最も多く獲得した米国選手になっている。(c)AFP