【3月13日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、タンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)のQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は12日、チームとの契約を1年延長し、直後には自身8回目のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を見据えた。

 通算7度のスーパーボウル覇者で現在43歳のブレイディは、バッカニアーズと新契約に合意したとの報道が流れると、ソーシャルメディアでその事実を認めた。自身のインスタグラム(Instagram)アカウントでは、新しい契約書にペンを走らせている写真に「8回目の追求」とつづり、「バッカニアーズ、われわれは結束を維持していく」と呼び掛けていた。

 これに先立ち、NFL専門チャンネルのNFLネットワーク(NFL Network)と米スポーツ専門チャンネルESPNは、8月に44歳になるブレイディが、バッカニアーズのサラリーキャップ問題を軽減する契約に合意したと伝えていた。

 今回の契約では、ブレイディが45歳になる2022年シーズンまでチームに残留することになる。また、契約に無効にできる年数を設け、チームが同選手のサラリーキャップを複数年に分散させることが可能となっている。

 ブレイディは当初バッカニアーズと2年契約を結び、NFLが定める上限下で2021年シーズンは2840万ドル(約30億9000万円)を稼ぐ予定だったが、新契約によってチームは今季1900万ドル(約20億7000万円)を節約できるという。

 これで財政的に余裕ができるバッカニアーズは、先月の第55回スーパーボウル(Super Bowl LV)でカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)を31-9で下すのに貢献したブレイディを支える、才能ある選手の補強に資金を費やすことができる。

 通算5度のスーパーボウル最優秀選手(MVP)と3度のシーズンMVPに輝くブレイディは、長らく45歳まで現役続行の意向を示しており、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)での20年間を経て新天地でもスーパーボウル制覇を成し遂げたことで、今後もチームを勝利導くスキルがあることを示した。(c)AFP