【3月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の2021年シーズン合同テストは12日、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキット(Bahrain International Circuit)で初日が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がトップタイムを記録した一方で、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、サーキットに砂嵐が吹き荒れる中で悪夢のスタートとなった。

 長らく通算7度の年間優勝を誇るハミルトンの後継者との呼び声が高いフェルスタッペンは、全体トップの1分30秒674を計測した上に、圧巻の計139周を積み重ねた。これに対してハミルトンは、単純比較で10番手の1分32秒912にとどまったが、周回数ではチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)の計6周を大きく上回る計42周を記録した。

 2020年シーズンのドライバーズ選手権でハミルトンに次ぐ2位に入ったボッタスはこの日、ハース(Haas F1 Team)のニキータ・マゼピン(Nikita Mazepin)とミック・シューマッハ(Mick Schumacher)のルーキーペアにも後れを取り、1分36秒850で最下位に沈んだ。

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、昼間の記者会見で「良いスタートではなかった」と話すと、「どこからともなくギアボックスの問題が発生した。まだ、原因は特定できていない」と明かした。しかしながら、テストは週末にかけてあと2日間残されており、チームの不振については過度な心配は見せていなかった。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は、計37周を走行して9番手の1分32秒727を記録した。(c)AFP