【3月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は10日、2021年の新車「SF21」を発表した。

 新エンジンを積んだ「SF21」は昨季の「SF1000」の進化版で、20年シーズンと同じシャシーを使用しなければならないという規則により、多くの部分で変更が制限されている。

 カラーリングでは、リア部分がフェラーリ初代モデルを思わせるバーガンディレッドとなっているが、コックピットに向かって徐々に色がモダンな赤に変化。ボンネットには緑の差し色もあしらわれている。

 フェラーリのジョン・エルカン(John Elkann)会長は新車発表の会見で、チームは過去40年間で最悪のシーズンを過ごしたことから教訓を学んだと語った。

 エルカン会長が「2020年は過去のものだが、忘れられることはなく、われわれをより強くしてくれるだろう」話すと、レーシングディレクターを務めるローラン・メキエス(Laurent Mekies)氏も「2021年は、とても困難な2020年のシーズンで得た教訓を生かすことができる」とこれに同意した。

 メキエス氏はまた「昨シーズンは、サーキットでもファクトリーでも試練にさらされた。失敗から学び、単純に力不足の部分を改善しようとしている」と続けた。

 20年シーズンのフェラーリは、コンストラクターズ争いで6位に終わり、優勝したメルセデスAMG(Mercedes AMG)には442ポイント差をつけられた。

 シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)の両ドライバーは、合同テストを控える中、11日に新車を駆ることになっている。(c)AFP