【3月10日 AFP】自転車ロードレース、パリ~ニース(Paris-Nice 2021)は9日、第3ステージ(ジアンからジアン、14.4キロメートル)の個人タイムトライアルが行われ、EFエデュケーション・NIPPO(EF Education - Nippo)のシュテファン・ビッセガー(Stefan Bissegger、スイス)が優勝を果たし、総合順位でも首位に浮上した。

 今季がワールドツアー初挑戦となる22歳のビッセガーは17分34秒でフィニッシュし、フランス国内の個人タイムトライアル王者であるドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のレミ・カヴァニャ(Remi Cavagna)を0秒83差で抑えた。

 ビッセガーはレース後「僕はまだまだ若いから、他の選手に対して自分の存在をアピールしなければならない。だから、今回のタイムトライアルでは自分の立ち位置を示し、他の選手が意識しなければならない存在だということを証明できたと思う」とコメントした。

 6秒遅れの3位でゴールしたチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)らスター選手を上回ったビッセガーは「(ログリッチに勝てて)うれしく思う」と述べた。

「タイムトライアルは大得意。僕はトラックレース出身だから、短い瞬発的な勝負はとても合っている。自分にできることを示せて本当に良い気分」

 2位でのフィニッシュとなったカヴァニャは、総合順位でビッセガーと同タイムながら2位につけている。

 ログリッチは6秒差で同3位、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のブランドン・マクナルティ(Brandon McNulty、米国)は9秒差で同4位となっており、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2020)王者タオ・ゲイガンハート(Tao Geoghegan Hart、英国)は44秒遅れの同38位につけている。(c)AFP