【3月9日 AFP】シリア大統領府は8日、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領(55)と妻のアスマ(Asma al-Assad)氏(45)が新型コロナウイルス検査で陽性となったことを発表した。軽い症状があるという。

 大統領府は「2人は良い健康状態にあり、容体は安定している」とし、夫妻が最大3週間にわたり隔離生活を送ることを明らかにした。

 内戦が続くシリアでは、1週間余り前に医療従事者に対する新型ウイルスワクチン接種が始まった。ワクチンは「友好国」から提供されたものとされるが、国名は明らかにされていない。

 シリア政府によると、同国の政府支配地域ではこれまで1万5981人の感染が確認され、うち1063人が死亡した。北東部のクルド人自治区当局によれば、同自治区の感染者は8689人、死者は368人。反体制派は、北西部の支配地域で2万1209人が感染し、632人が死亡したとしている。(c)AFP