【3月9日 AFP】ヘンリー英王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)夫妻が、米司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏とのインタビューで、夫妻の間に生まれる子どもの肌の色の濃さを懸念する声が王室内で上がっていたと述べたことについて、ウィンフリー氏は8日、こうした懸念が出た会話にはエリザベス女王(Queen Elizabeth II)も夫のフィリップ殿下(Prince Philip)も関わっていなかったと明らかにした。

 7日放映のインタビューで夫妻は、王室が長男アーチー(Archie)ちゃんの誕生に先立ち、その肌の色について懸念を示していたと主張し、大きな波紋を呼んだ。メーガン妃はアフリカ系米国人で、王室メンバーが非白人と結婚するのは初めてだった。

 ウィンフリー氏は米CBSに対し8日、ヘンリー王子はこの懸念を示した人物を明かさない意向だとした上で、「王子は、こうした会話にいたのは自身の祖母でも祖父でもなかったことを私に知ってほしく、私がこれを共有する機会があるかどうかを確かめたがっていた」と明らかにした。

 人種差別的発言があったとの疑惑は、2時間にわたるインタビューで語られた中でも、王室に対する打撃が最も大きいものの一つである可能性がある。メーガン妃は他にも、自身の心の病で支援を求めたが拒否され、アーチーちゃんを妊娠中に自殺も考えたと告白した。

 夫妻のインタビュー放映を受け、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は8日、エリザベス女王を「この上なく称賛」していると発言。ただ、メーガン妃が語った人種差別や苦悩についてはコメントを控えた。(c)AFP