【3月8日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、84)は7日夜、地中海で水死しシリア難民の苦境の象徴となった男児、アラン・クルディ(Alan Kurdi)ちゃん(当時3)の父親アブドラ(Abdullah Kurdi)さんと面会した。

 アランちゃんは2015年、家族と共にシリア北部のアインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)を脱出したが、地中海で船が沈没。トルコの海岸に打ち上げられたアランちゃんの小さな遺体の写真は世界中に衝撃を与え、欧州を目指す移民・難民の危険な船旅に改めて注目が集まった。

 フランシスコ教皇はイラクでの最後の公務を終えた後、同国北部のクルド人自治区アルビル(Arbil)でアブドラさんと面会。バチカン(ローマ教皇庁)によると、「教皇はアブドラさんと長い間、話をしていた」という。

 教皇は8日、歴代初のイラク訪問の日程を終え、帰国の途に就いた。(c)AFP