【3月5日 AFP】ラグビーオーストラリア代表主将のFLマイケル・フーパー(Michael Hooper)は、短期間の日本でのプレーが「リフレッシュ」になっていると明かし、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の元主将キーラン・リード(Kieran Read)と知り合えて喜んでいると話した。

 29歳のフーパーは、ジャパンラグビートップリーグのトヨタ自動車ヴェルブリッツ(Toyota Verblitz)で半年間プレーした後、フランスとのテストマッチや南半球対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2021)に向けて、5月下旬にオーストラリアに帰国することになっている。

 通算105キャップを誇るフーパーは、これまでテストマッチやスーパーラグビー(Super Rugby)で10年以上プレーしてリードとの直接対決は30回を超えているものの、互いに交流する時間は一度もなかった。しかし、今はヴェルブリッツでチームメートとなり、ビッグなナンバー8と友人になる機会を楽しんでいると認めた。

 オーストラリアのラグビー専門サイトrugby.com.auのインタビューで、「彼とはこれまで、試合後のロッカールームで一度だけ遭遇したことがあった。本当に会ったというのは、そのときだけだと思う」とコメントし、「それ以外は握手してフィールドを去り、次の試合に向けて世界中を飛び回っているから」と明かした。

 フーパーが「リフレッシュ」になっていると話すトップリーグでは、南アフリカ代表のFBウィリー・レ・ルー(Willie Le Roux)もヴェルブリッツでプレーしているほか、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)のセンターを務めるサム・ケレヴィ(Samu Kerevi)は、オールブラックスのスーパースター、ボーデン・バレット(Beauden Barrett)とサントリーサンゴリアス(Suntory Sungoliath)でタッグを組んでいる。

 日本でプレーする前はキャリアを通じてオーストラリアのチームでしかプレーしてこなかったことから、今回の海外移籍で視界が開けたというフーパーは、「コミュニティーができて、エリート選手同士が親しくなってアイデアを共有している」と明かした。

「ここに来るまで特に実感していなかったけれど、キーランや自分をはじめ、ウィリーや他の選手はあらゆることを話すことができている」 (c)AFP