【3月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアルピーヌ(Alpine F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が2日、3季ぶりの復帰となるF1の新シーズンを前に、状態はこれまでで一番良いと話した。

 年間優勝を2回経験しているアロンソは、2月にスイスでのサイクリング中に交通事故に遭い、顎の骨を折って手術をしたが、本人は「肉体的にも精神的にも、状態は過去最高だ」と話し、「今回の復帰に向けて長い間準備してきたし、新たなモチベーションを抱いている」と続けた。

 アルピーヌは昨シーズンまでルノー(Renault)の名前で参戦していたチームで、アロンソはそのルノーで2005年と2006年に年間王者に輝いている。新シーズンはエステバン・オコン(Esteban Ocon)とタッグを組み、レッドブル(Red Bull)やアルファタウリ(AlphaTauri)での経験を持つダニール・クビアト(Daniil Kvyat)が控えドライバーとなった。

 現在39歳のアロンソは、マクラーレン(McLaren)に所属した2018年にいったんF1を退いた後、故グラハム・ヒル(Graham Hill)氏に続くF1のモナコGP(Monaco Grand Prix)、ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)、そしてインディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)の3冠を目指してきた。

 ルマンでは2018年と2019年に連覇を飾った一方、インディ500ではタイトルに手が届かずにいるアロンソだが、F1を離れている間にドライバーとしての力は上がったと話している。

「新たな限界へ向けて自分を追い込み、安全圏を離れていれば、常に学びが得られる。間違いなく、今の自分は2年前よりも戦えるドライバーになっている」 (c)AFP