【3月2日 AFP】20-21スペイン1部リーグは1日、第25節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はレアル・ソシエダ(Real Sociedad)と1-1で引き分け、首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)追撃のチャンスを逃した。

 今節アトレティコと2位FCバルセロナ(FC Barcelona)がともに勝利する中、レアルは89分のビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)のゴールで辛くも追いつき、黒星という最悪の結果を逃れた。

 2月28日にビジャレアル(Villarreal CF)を2-0で下したアトレティコは、レアルとの勝ち点差を6に広げていた。レアルが勝ち点1の上乗せに終わったため、試合の消化が一つ少ないアトレティコは、今週末ホームのワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で行われるマドリードダービーを5ポイント差で迎える。

 後半10分にポルトゥ(Cristian Portugues Manzanera 'Portu')に見事なヘディングを決められて5試合ぶりの失点を喫したレアルは、公式戦の連勝が5でストップした。

 この結果は、勢いの大きな変化を意味する。数日前までは、アトレティコがマドリードダービー終了後に首位に立っていれば御の字と考えていた可能性があるが、今はライバルを優勝争いから蹴落とすチャンスをうかがうこともできる。

 27日にセビージャFC(Sevilla FC)を2-0で下し復活の勢いを維持したバルセロナは、勝ち点で並んだレアルと同じくアトレティコより試合の消化が一つ少ない。ソシエダは5位をキープしたものの、4位セビージャには6ポイント離されている。

 けがでカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がスタンドから試合を観戦したレアルは、ソシエダの6本に対し20本のシュートを放ったものの、ファイナルサードでの鋭さを欠いた。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「白星に値しなかったにもかかわらず勝利した試合があったかもしれないし、それは変えることができない。歩みを止めてはならない。長い道のりが待っている」とコメントした。

 ベンゼマはマドリードダービーで復帰するものとみられており、ソシエダ戦ではフェデリコ・バルベルデ(Federico Valverde)、マルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)、ロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)らが復帰したこともジダン監督にとってポジティブな要素となった。

 エースのアトレティコ戦復帰の可能性について問われたジダン監督は、「カリムはチームに帯同できる。イエスだ。そうなるだろう」と答えた。「彼はまだチーム練習を行っていないが、問題は大幅に改善している。彼のことはあしたよく考えたい」 (c)AFP