【3月1日 AFP】イエメンの反政府武装勢力フーシ派(Huthi)は2月28日、隣国サウジアラビアに対する夜間のミサイルとドローンによる攻撃を認めた。イエメンでは激しい内戦の戦闘が激化する中、フーシ派は攻撃の継続を表明している。

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 イエメン政府最後の同国北部拠点、マーリブ(Marib)獲得を目指す親イランのフーシ派は、サウジ主導の連合軍がこれを阻止しようとイエメン北部のフーシ派拠点を空爆したことを受け、サウジに対する攻撃を強めてきた。内戦が続くイエメンでは、飢餓のリスクが高まっている。

 2015年からフーシ派に対抗しイエメン政府を支援してきたサウジは27日、サウジの首都リヤドを狙ったフーシ派のミサイルを迎撃したと発表していた。サウジ国営テレビのアルイフバリヤ(Al-Ekhbariya)によると、リヤドの複数の地域にミサイルの破片が落ち、少なくとも1軒の家屋が損傷した。けが人は報告されていない。

 フーシ派傘下のテレビ局アルマシラ(Al-Masirah)によると、フーシ派のヤヒヤ・サリー(Yahya Saree)報道官は「作戦は(中略)敵の首都リヤドの機密区域を狙って、弾道ミサイルと15機のドローンで実行された」と発表。「わが国への侵略と包囲が続く限り、作戦は継続し、拡大する」と警告した。(c)AFP