【2月28日 AFP】ボクシング、WBA・WBC世界スーパーミドル級タイトルマッチが27日に行われ、カネロ(Canelo)ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)が3回TKOでアブニ・イルディリム(Avni Yildirim、トルコ)に快勝し、王座防衛を果たした。

 米フロリダ州マイアミのハードロック・スタジアム(Hard Rock Stadium)で行われた試合で、開幕のゴングから格下の相手を圧倒したアルバレスは、3回に左右の鋭いコンビネーションでダウンを奪った。力の差を感じたイルディリムは、結局4回のラウンドに向けてコーナーから出てくることができず、アルバレスが今回もパウンド・フォー・パウンド1位の力を見せつけて勝利した。

 アルバレスは試合後、「ここで最高のファイトをしたいと思っていたし、やるべきことができた」と満足感を示し、「必要だったKO勝ちを収められた。相手の方が上背があるとか、リーチが長いとか、良いトレーナーがついているとか、そういったことは関係ない。自分の仕事をするため、勝つために来た」と話した。

 カラム・スミス(Callum Smith、英国)を倒した昨年12月の試合から、2か月強で再びリングに上がったアルバレスだが、これで戦績を55勝1敗2分け(37KO)に伸ばしている。

 プロモーターのエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏は試合後、次戦はWBO王者のビリー・ジョー・ソーンダース(Billy Joe Saunders、英国)との統一戦を5月8日に行う予定だと明かした。

 アルバレスにとってソーンダース戦は、ボクシング史上初となるスーパーミドル級での全団体統一へ向けた次なるステップとなる。アルバレス本人も「まだ誰も成し遂げたことがない」とした上で、「自分が歴史をつくりたい」と意欲を示している。(c)AFP