【2月18日 AFP】ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は18日、社会的弱者が直面している「生理の貧困」対策として、6月から学校で生理用品を無料で提供すると発表した。

 アーダーン氏は、生理用品を入手できないため約12人に1人の少女が学校を休んでいるとする研究結果を引き合いに出し、「人口の半分の生活にとって当たり前のことを理由に、若者の教育機会が失われるべきではない」と訴えた。

 さらにアーダーン氏は、「学校での生理用品の無料提供は、政府が貧困に直接対処できるだけではなく、出席率を引き上げ、子どもの幸福にプラスの影響を与えることができる手段の一つだ」と述べた。

 アーダーン氏によると、生理用品の無料提供は、昨年行われた試験導入の成功を受け実施されるもので、向こう3年で2500万ニュージーランドドル(約19億円)の費用を見込んでいる。試験導入では、出席率が向上し、成績もよくなったという。

 生理の貧困とは、女性・少女がタンポン、ナプキン、月経カップ、生理痛薬などを購入するお金がない状況を指す。(c)AFP