【2月16日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)は15日、2021年の新たなラインアップを発表し、強豪メルセデスAMG(Mercedes AMG)との「差を縮める」という目標を掲げる中で、新ドライバーのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が表彰台への返り咲きを誓った。

 オーストラリア出身で31歳のリカルドは、ルノー(Renault、現アルピーヌ<Alpine F1>)からマクラーレンに移籍し、昨季はオーストリアGP(Austrian Grand Prix 2020)で3位に入るなどしてチームのコンストラクターズ選手権3位に貢献した21歳のランド・ノリス(Lando Norris)とタッグを組むことになった。

 リカルドは新型マシンのデジタル発表会で、どのチームにも表彰台の可能性はあるとした上で、「自分の経験やモチベーションが、どのようなバトルでも最大限に発揮できることを望んでいる。自分の野望は表彰台だ」と意気込みを表すと、「マクラーレンは最近の数年間で素晴らしい旅路を進んでいる。チームがこの勢いを持続できるように手助けすることを楽しみにしている」と語った。

 F1で54シーズン目を迎えるマクラーレンは、計20個のタイトル(ドライバーズ選手権で12個、コンストラクターズ選手権で8個)を獲得しており、7季連続で両選手権を制覇しているメルセデスに昨季はポイントで大差をつけられたものの、3年間使用していたルノーエンジンから今季はメルセデスエンジンに乗り換え、タイトル争いに加われることを目指している。

 マクラーレンはこの日、新たなエンジンとドライバー陣の他にも、2020年モデルの「進化型」で今オフシーズンに「エアロダイナミクスとシャシーの開発による向上」を施した2021年の新車「MCL35M」をお披露目した。

 また、車体のカラーリングについては、チームの創設者でドライバーでもあったブルース・マクラーレン(Bruce McLaren)氏が1960年代に最初に採用した「マクラーレンの象徴であるパパイアオレンジとブルー」が維持された。(c)AFP