【1月27日 AFP】(更新)ジョー・バイデン(Joe Biden)米新大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と就任後初となる電話会談を行い、同国の野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の毒殺未遂と、ウクライナに対するロシアの「侵略」について懸念を表明した。ホワイトハウス(White House)が26日、明らかにした。

 ジェン・サキ(Jen Psaki)大統領報道官は記者会見で、バイデン氏が電話会談で「ウクライナの主権を強く支持」するという米政府の立場を再確認するとともに、「アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒殺未遂」と警察が同氏支持者に対し行っている締め付けについて懸念を表明したと説明した。

 一方、ロシア政府の発表によると、プーチン氏は電話会談で両国関係の「正常化」は両国ならびに国際社会全体の利益となるとの見解を示した。

 サキ報道官によると、両首脳はさらに、両国間の新戦略兵器削減条約、通称「新START(New START)」を5年間延長する意向を確認。ロシア下院は、プーチン氏が同日、新START延長を定めた法案を議会に提出したことを明らかにした。(c)AFP