【1月25日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と米国のジョー・バイデン(Joe Biden)新大統領は24日、電話会談を行い、気候変動や新型コロナウイルス対策に対する考えで一致した。仏大統領府が同日、明らかにした。

 仏大統領府によれば、両氏は「特にイランの核問題をはじめとした、中近東地域での和平に向けて協力していく意向」についても話し合った。米仏首脳の電話会談は、バイデン氏の大統領就任後初めて。

 マクロン氏側によれば、両氏は約1時間にわたって英語で話したという。

 米国は昨年11月、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の政権下で、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」から正式に離脱した。バイデン氏はパリ協定への復帰を表明しており、マクロン氏は先週、その判断を称賛した。

 ホワイトハウス(White House)によれば、バイデン、マクロン両氏は中国、中東地域、ロシア、そしてアフリカのサヘル(Sahel)地域における協力についても協議したほか、バイデン氏は、北大西洋条約機構(NATO)を通じた協力や、米国と欧州連合(EU)との協力といった米欧関係の強化にも取り組むと強調した。

 バイデン氏は23日、英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相と電話会談を行った。英国紙によれば、これがバイデン氏による欧州の首脳との最初の電話会談だった。(c)AFP