【1月23日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による米国の死者が60万人を超える恐れがあると警告し、議会に対して自らが打ち出した1兆9000億ドル(約197兆円)規模の経済対策を推進し、苦境にある国民への経済支援を早期に実現させるよう求めた。

 バイデン氏は、ホワイトハウス(White House)で国民への食糧援助を強化し、経済支援を迅速化する大統領令に署名するに当たり、「ウイルスが急増している」と記者団に語った。

「死者は40万人に達し、60万人を大きく超えると予想される。人々は飢え、立ち退きの危機にさらされ、雇用の喪失が再び増加している。今すぐ行動しなければならない(中略)迅速な行動が必要だ」とバイデン氏は述べた。

 バイデン氏はまた、救済計画による支援を実現するため、民主・共和両党が協力して議会が「迅速に動く」ことを期待していると話し、「われわれは国家の非常事態に陥っている」として、それに見合った行動をしなければならないと述べた。

 バイデン氏は「米国救済計画(American Rescue Plan)」と名付けられた対策案の早期成立を求めたが、上院でのドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の弾劾裁判が迫る中、議会通過は曲折を経る可能性もある。(c)AFP/Sebastian Smith and Chris Lefkow