【1月20日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)に所属するカイリー・アービング(Kyrie Irving)が、2020年に警察の拘束下で死亡したアフリカ系米国人ジョージ・フロイド(George Floyd)さんの遺族に家を買っていたことが分かった。元NBA選手のスティーブン・ジャクソン(Stephen Jackson)氏が明かした。

 フロイドさんの友人でもあったジャクソン氏は、同じく元NBA選手のイータン・トーマス(Etan Thomas)氏のポッドキャストで、精神面と実用面の両面で遺族のサポートを続けていると話し、同じことをしている人物が他にも複数いると明かした。

「カイリー・アービングは家をプレゼントした。リル・ウェイン(Lil Wayne)はメルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)を、バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)はディズニー(The Walt Disney Company)の株をプレゼントした」

 フロイドさんは昨年5月25日、警察官に首を膝で8分間にわたって押さえつけられ、息ができないと言って死亡した。この事件をきっかけに全米で抗議や暴動が起こり、警察官は殺人などの罪で訴追されている。

 アービングは以前から反人種差別や社会正義などのコート外の活動に熱心で、昨年7月には、新型コロナウイルスへの懸念や差別への抗議として再開後のシーズンに参加しなかった米女子プロバスケットボール(WNBA)の選手に対し、150万ドル(約1億5600万円)を支援している。

 今シーズンのアービングは、このところは「個人的な理由」、さらにはマスクなしで家族とパーティーを催したことによる隔離措置で7試合欠場が続いていたが、19日にチームへ復帰して練習に合流した。本人は「小休止が必要だっただけ」と話しており、スティーブ・ナッシュ(Steve Nash)ヘッドコーチ(HC)も20日のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)戦での起用を見込んでいる。(c)AFP