【1月18日 AFP】情勢が不安定なスーダン西部ダルフール(Darfur)で戦闘が続いており、16日からの2日間で83人が死亡、160人が負傷した。地元医療従事者の団体CCSDが17日、明らかにした。同地域では、長年続いた平和維持活動(PKO)が2週間前に終了したばかり。

 今回の戦闘は、スーダン暫定政府と反政府勢力が和平合意に調印した昨年10月以降に報告された中で最も激しい。この和平合意によって、広大な西部地域が武器のあふれる場所と化した長年の内戦に終止符が打たれると期待されていた。

 戦闘では、西ダルフール(West Darfur)州の州都エルジュネイナ(El Geneina)のアラブ系住民と非アラブ系の部族間で対立が起きているとみられる。地域的な紛争がより規模の大きな戦闘に発展したと報告されている。

 国営スーダン通信(SUNA)はCCSDの話として、戦闘が続いているため死傷者が増える可能性があると報じた。

 スーダン当局は、西ダルフール州全域に夜間外出禁止令を出しており、政府は状況を封じ込めるため、代表団を現地に派遣した。(c)AFP