【1月18日 AFP】(更新、写真追加)ロシアの連邦刑執行局(FSIN)は17日、同国の野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏を拘束したと発表した。ドイツ・ベルリンからの帰国便が着陸した直後に、モスクワの空港で拘束したという。

 連邦刑執行局は、詐欺罪に問われたナワリヌイ氏が2014年に受けた執行猶予判決への「複数の違反」を理由に同氏を拘束したと発表。裁判所の決定が出るまで、同氏が「拘束下に置かれる」と明らかにした。

 毒殺未遂に遭ったナワリヌイ氏はここ5か月の間、ドイツで療養生活を送っていた。FSINは、ナワリヌイ氏が1か月に2度のFSINへの出頭義務を怠ったとして、同氏に「繰り返し警告」していたと説明した。

 ナワリヌイ氏の弁護士のオリガ・ミハイロバ(Olga Mikhailova)氏は、シェレメチェボ(Sheremetyevo)国際空港でAFPに対し、ナワリヌイ氏がロシアに入国する前に拘束され、当局が自身のナワリヌイ氏への同行を認めなかったと明らかにした。ミハイロバ氏は「アレクセイは理由が説明されないまま拘束された」と指摘。「今起きていることは全て法律に違反している」と主張した。

 ロシアの警察は同日、モスクワの著名活動家、リュボフ・ソボル(Lyubov Sobol)氏ら、ナワリヌイ氏の複数の側近も拘束した。(c)AFP