【1月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は16日、有人月面着陸計画「アルテミス(Artemis)」で使われる開発中の大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(Space Launch SystemSLS)」のエンジン燃焼試験を行った。燃料時間は8分程度を予定していたが、1分強でエンジンが停止した。

 燃焼試験「ホットファイア」は、ミシシッピ州にあるステニス宇宙センター(Stennis Space Center)で行われた。

 NASAは、データを評価して原因を特定するとしている。

 NASAのジム・ブライデンスタイン(Jim Bridenstine)長官は「エンジンの燃焼時間は予定に満たなかったが、カウントダウン、エンジン点火には成功しており、計画前進に向け貴重なデータを得られた」と語った。

 NASAは年内に、SLSを使い宇宙船「オリオン(Orion)」の無人周回飛行を行う「アルテミス1」を計画している。2022年の「アルテミス2」では有人周回飛行を、24年の「アルテミス3」では史上初となる女性1人を含む宇宙飛行士らの月面着陸を目指す。(c)AFP