【1月17日 AFP】テニスの四大大会(グランドスラム)今季初戦、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)を主催するオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)のクレイグ・タイリー(Craig Tiley)最高経営責任者(CEO)は17日、チャーター機の乗客乗員3人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、同乗した選手47人が2週間外での練習をできなくなったことについて、「最高の状況ではない」と認めつつ、2月8日の開幕に変更はないと話した。

 全豪では、選手と関係者の乗ったメルボルンとアデレード(Adelaide)着のチャーター便17便のうち、2便の合計3人が陽性となった。同乗者は全員が濃厚接触者とみなされ、ホテルの自室での2週間待機を命じられたため、二つのフライトに乗っていた選手47人は外での練習が不可能になった。

 タイリーCEOは豪テレビ局チャンネルナイン(Channel Nine)に対し、「パンデミック(世界的な大流行)の中での開催に、大きなリスクがあることは承知の上だし、状況がどう転ぶかは誰にも分からない。しかし全豪OPは開催する予定であり、影響を受けた選手たちの最高とは言えない状況を、何とか受け入れられるレベルまで持っていくことに引き続き全力を尽くす」と話した。

 現在は、ホテルを出られない選手の部屋にエクササイズ器具を手配することに努めているという。しかし一方でCEOは、今月31日からの前哨戦に向けた調整は難しいことも認めている。

 47人が前哨戦を欠場する可能性について、タイラーCEOは「彼らを除外はしない」と返答。「もちろん、現時点でコートは使わせられないが、コート側と連絡を取り、各選手とも連携して、何が最善かを探っていく」とし、「スケジュールの調整が必要であれば、あらゆる手を尽くして選手のために最高の環境を整えていきたい」と続けた。 (c)AFP