【1月17日 AFP】ホンジュラスから米国を目指す移民集団(キャラバン)の少なくとも9000人が、グアテマラ入りを果たしたことが分かった。15日夜に第一陣が国境警察を押しのけて入国した後、他の移民らもすぐにそれに続いたという。当局が16日、明らかにした。

 貧困や失業、ギャングや麻薬組織による暴力の他、昨年11月に上陸したハリケーンなどの被害から逃れるようと、多くの移民らは数千キロもの距離を歩いてメキシコ経由で米国を目指そうとしている。

 現地のAFP特派員によると、男性、女性、子どもたちを含む第一陣は15日、グアテマラ国境沿いの町エルフロリド(El Florido)で警察を押しのけて進んだ。

 グアテマラ当局によると、第一陣はおおよそ6000人だった。16日には新たに3000人がグアテマラ入りしたという。

 グアテマラ政府はこれについて、国家主権の侵害だと非難。ホンジュラスに対し「国民の大規模な出国を抑える」よう求めた。

 国境警備隊は移民らに対し、身分証明書の他、新型コロナウイルス検査の陰性証明書の提示を要求しているが、それらの要求に応じていない多くの人を通過させたとみられる。

 映像は16日、グアテマラ・カモタン(Camotan)で撮影。(c)AFP/Edgar CALDERON